湧き上がるのを抑えることができなくて
今にもこぼれ落ちそうなほど溜まった雫
頬を伝う一筋の流れに胸が締めつけられ
貴女を傷つけた事実だけが静かに沁みる
「泣かないで」
そんな事を私には言う資格が無い
「笑ってよ」
そんな事を私には言う資格が無い
私だってこんな結果になるなんて
夢にも思ってはいなかった
でも今となっては
何を言っても言い訳
結局私は
貴女から奪ってしまった
夢も
光も
希望も
私には貴女に何も言う資格が無い
でも湧き上がる涙を
このハンカチで
溜まって溢れる前に拭って欲しい
そして流した涙と一緒に
染み込んだ想いを捨てて欲しい
それはきっと
私の身勝手なお願いだとわかっていても